イーサリアム価格、3,700ドルを突破

過去24時間でイーサリアム（ETH）は4％超上昇し、重要な3,700ドルの節目を突破しました。この上昇の原動力となっているのは、機関投資家による継続的な資金流入です。アナリストのJung氏は、現物ETH ETFへの流入額が何度も過去最高を更新し、時にビットコインETFへの流入を上回ることもあると指摘しています。これは、市場が着実に資金をETHへと再配分している兆しといえます。

上場企業と伝統的金融が参入を加速

ETFだけでなく、上場企業が自社の財務資産としてETHを保有するケースも増加しています。これは伝統的金融が分散型金融（DeFi）ソリューションを積極的に統合している流れを反映しています。LVRGリサーチディレクターのNick Ruck氏は、企業による資産配分の変化が今回の強気市場の大きな推進力となっていると述べています。実世界資産（RWA）のトークン化推進やステーブルコイン普及の拡大も、機関投資家とDeFiエコシステムの融合を加速させています。

アルトコインシーズン到来の可能性

ETHが上昇する一方で、ビットコインの価格は比較的安定しており、ビットコインの市場占有率は過去1か月で6.37％低下し、現在は61％となっています。ETHがBTCを上回るパフォーマンスを示していることから、この動きは「アルトコインシーズン」の前兆と広く見なされています。しかし、Jung氏は依然として大口資金が今回の上昇相場を主導していると指摘し、この勢いが中小規模の暗号資産にも波及するかは今後の推移を見守る必要があると述べています。

イーサリアム「Fusaka」アップグレード、ローンチ予定

イーサリアムのコア開発チームは、ネットワークの効率性と拡張性向上を目指す大規模なFusakaハードフォークアップグレードを、11月に実施する計画です。Fusakaアップグレードでは、セキュリティ強化のEIP-7825を含む最大11件のイーサリアム改善提案（EIP）が取り入れられます。注目すべきは、今回のアップグレードが前回Pectraアップグレードからわずか6か月後に実施される点です。これは、イーサリアムコミュニティが革新を加速し続ける姿勢の表れです。

明確なアップグレード予定と明るい展望

ethPandaOpsコミュニティのロードマップによれば、Fusakaは9月と10月に2つのパブリックテストネットを展開し、メインネットへのアップグレードは11月上旬に予定されています。さらに、8月1日には次期Glamsterdamアップグレードも完了予定です。この迅速なアップグレードスケジュールは、ETHを投資家にとって極めて魅力的な基盤ネットワークとしての地位を一層強化しています。

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まとめ

機関投資家の資金流入、市場構造の強化、アップグレードの加速を背景に、ETH価格は強固なサポートを得ています。こうした状況が続けば、イーサリアムは数週間以内に3,800ドルを試す、あるいはそれを上回る展開も十分に見込めるでしょう。